JUGEMテーマ:いぬのきもち

*さて【パピートレーニング編】もいよいよ大詰めです。

 前回は『咥えている物を放す』・・・必要以上の執着心を抱かせない方法を・・・

 今回は“掃除機やドライヤー”等、『突然大きな音をだす怪獣?』への

 慣らしかたをお伝えします。

ただ今掃除中!なんですが・・・同じ格好でスヤスヤ・・・

もう少し緊張感があっても良いんじゃないですかね〜!

 

〈掃除機やドライヤーに馴れさせよう〉
*愛犬を迎えてから、結構困ってしまうのが“掃除機に向かってくる愛犬”への対処です。
 特に換毛期に毛が生え替わる犬種を迎えた場合、飼い主の悩みの種になることも・・・
 「いきなり大きな音を立てて動き回る怪物」に警戒・恐怖を感じるのは、犬として当たり前!
 なので、まだ警戒心・恐怖心が未発達な《社会化期》から“怪物”に慣らしておくことが
 賢明な策です。以下に、その手順を示していきます。
イ:掃除機を部屋に置き、その周りにオヤツを置いておきます。愛犬が寄って来てオヤツを
  食べたら『イイコ』と褒めてあげましょう。慣れてきたら、オヤツを掃除機の上に置いて
  更に、掃除機に対する警戒心を解いていきます。
ロ:置いてある掃除機に慣れてきたら、次は電源を入れずに掃除機を動かします。最初は
  チョット持ち上げて、すぐに下に降ろす。愛犬がおとなしく見ていたら『イイコ』と
  褒めてオヤツをあげましょう。徐々に動かす範囲を広げていき、最終的には電源を入れずに
  掃除機をかける仕草まで持っていきます。レベルを上げるたびに、褒め言葉とオヤツを
  忘れずに!
ハ:次はいよいよ電源を入れます。最初は掃除機を置いたまま。S/WをONにして音が出たら
  すぐにOFF!『イイコ』の褒め言葉とオヤツ!・・・徐々に掃除機を動かさない状態で、音を
  出す時間を延ばしていきます。こちらも、電源をOFFにした瞬間の褒め言葉とオヤツを忘れ
  ないように。
二:最終段階です。実際に電源を入れて掃除機を動かします。最初は短時間!焦らずに徐々に
  時間を延ばしていきます。おとなしくできている愛犬に『イイコ』の褒め言葉とオヤツを
  あげましょう。最初は頻繁に報酬を与えて、徐々に報酬を与える感覚を延ばしていきます。
  最終的には、一通り掃除が終わってから『イイコ』とオヤツで大丈夫です。
 掃除機に慣らすトレーニング方法を示しましたが、「いきなり大きな音をたてる怪物」は
 他にもいますね。特にお手入れで使うドライヤーは“音に加え風”まで。
 でも落ち着いて考えてください。ベースにある考え方は《嫌なことを嬉しいことに置換える
 (ま〜我慢を覚えてもらうことかな?)》ことです。掃除機に慣らす方法を理解すれば
 ドライヤーに慣らすトレーニングは一手間加えるだけ。風に慣らせば良いことが理解できると
 思います。このようにして、愛犬にとって様々な“嫌なこと”を“嬉しいこと”に置換える。
 人間である飼い主が知恵を絞る場面です。
『フロアモップにまとわりついて困っています』
*これは“警戒・恐怖”ではなく(その場合もありますが)、“動く物を追いかける”遊びの
 要素が強いです。実は・・・これの方が、止めるのは難しい!・・・なにせ、遊びという無邪気な
 行為ですから、一方的に叱るのも可哀想!・・・
 だったら発想の転換。「モップをかける時間は、愛犬のハウストレーニングに使う」
 ことにします。
 基本的には愛犬を「長時間ケージ内に閉じ込めておく」ことには反対の立場ですが、車での
 長時間の移動や、まさかの避難生活等を考慮すると、一定時間ハウス内で過ごすトレーニング
 は必要です。なので“モップをかける時間”は“ハウストレーニング”に使いましょう。
 モップと同時に『モップ遊びより価値の高いオヤツ』を準備して、愛犬をハウスに誘導します。
 一定時間ハウス内で落ち着いて過ごさせるために、コングの使用がお奨めです。
 愛犬をハウスに誘導出来たら、モップをかけます。この時間はハウストレーニングですから
 原則を忘れずに・・・愛犬が騒ごうが何しようが、愛犬に関心を向けないこと。
 モップかけが終わり、愛犬が興奮していない状態で解放!ハウストレーニングも終了します。

 

*いかがでしたか?これにて【パピートレーニング編】は終了になります。

 愛犬との生活に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

 

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*さて、パピートレーニング編も後半をむかえました。

 前回は《飼い主様にはどこを触られても大丈夫!》の練習方法

 でしたが、今回は《咥えている物を放す!》・・・お散歩中の拾い食い防止や

 応用の仕方によって、フードアグレッシブの予防にもなるので

 参考にしてください。

ただ今《パピートレーニング》が大賑わい!

今の時期にたくさん勉強しちゃうと、後がとっても楽ちんです!

 

〈咥えているものを出すトレーニング〉
*まずは“執着心があまり強くないオモチャ”から始めるのが良いでしょう。
 片手にオヤツ・・・(愛犬が咥えている物より価値が高いと思われる物!これが大切です)・・・
 を持ち、オモチャを咥えている愛犬に近づきます。愛犬にオヤツを提示すれば、愛犬はオヤツ
 を食べるためにオモチャを口から離します。その瞬間を捕らえて『イイコ』の褒め言葉+
 オヤツ!すぐにオモチャを愛犬に返します。これも大切!すぐに返すことで「飼い主にオモ
 チャ(という限られた資源)を取られてしまうわけではない」ことを学習させます。
 “オヤツとオモチャの交換”に成功したら、その前に「チョウダイ!」とか「ハナセ!」等の
 合図を出します(合図は一つに決めてください)。その後、上段と同じ練習。
 最後は、「チョウダイ」という合図を出し、愛犬が咥えていたオモチャを自ら離すのを待ち
 ます。見事に口からオモチャを離したら『イイコ』と褒め言葉をかけ、オモチャを取り上げた
 後にオヤツをあげます。
 徐々に“愛犬にとって価値が高い物”を咥えた状態で同じ練習を行います。
『愛犬がご飯を食べている時、側に近づくと唸る・吠える・噛む等の攻撃的な行動を取る』
*食事中の愛犬に飼い主が近づく、もしくは、フードボールを片づけようとすると“唸る・
 吠える”というお話しを聞くことがあります。これは一般的に『フードアグレッシブ』と
 言われる、飼い主から見た愛犬のお困り行動の一つです。
 多くの生き物が“限られた資源を巡って争う”のは、生き残るための本能に刻み込まれた
 ものであり、愛犬が犬として見せるその行動には不自然さはありません。
 とは言え・・・犬同士で争うのならまだしも、飼い主との関係で争う必要性がナゼ発生してしまっ
 ているのか?先の〈咥えているものを出すトレーニング〉では、「飼い主と愛犬との間で
 オモチャを競合しない」ように注意しています。例えば、愛犬が大好きなオモチャで遊んで
 いる時・・・一方的にオモチャを愛犬から取り上げてしまったら、愛犬は何を学習するでしょう?
 「ボクの大好きなオモチャを、ママも大好きなんだ!次は取られないようにしなくっちゃ!」
 仮にそんな学習を積んでいたとしたら・・・大好きなオモチャを飼い主に取られないように行動
 することは不思議なことではありません。それをもっと大切な資源である“ご飯”に置換え
 たら・・・飼い主の意図しないところで、そんな【社会的学習】が進んでしまっていることも
 考えられます。
 更に悪いことに“唸ったり・吠えたり”した愛犬に「飼い主に唸るなんて、上下関係が出来て
 いない」とか言って、強く叱ったり、大きな音を出して驚かせたり・・・挙げ句の果てに体罰を
 加えたり・・・古いしつけ本や、間違ったネット情報等を参考にしてしまい、そんな対処をした
 飼い主の話も聞きます。
 愛犬からすれば、(望ましくない)【社会的学習】の結果「ママに大切なご飯を取り上げられ
 たくない」という意思表示で唸っただけなのに、大好きなママから大きな声・音で脅かされ、
 しまいには手でぶたれてしまった!・・・どうして???混乱の極みです。そんな愛犬は、
 “ご飯を取られたくない”という学習に加え、ママ(飼い主)の手や足、更にママの接近に
 警戒・恐怖を関連づけ、“防衛目的の攻撃行動(威嚇噛み・本気咬み)”に発展してしまう
 ことさえあります。
 『フードアグレッシブ』が、成犬になって出てしまった場合、多くの場面で“飼い主と愛犬
 との信頼関係が崩れてしまっている”ことが見受けられます。なので、その行動を修正する
 ためには“行動修正と平行して信頼関係の再構築”を図る必要があり、それなりの時間が
 必要になります(簡単に収まる場合もありますが・・・)。
 この項は【パピートレーニング】の実践編で、〈咥えているものを出す〉トレーニング方法を
 述べてきました。そのポイントは“愛犬に必要以上の執着心を持たせないこと”そのために
 “取り上げたオモチャはすぐに返す”・・・飼い主はオモチャを欲しがっているわけではない
 ことを愛犬に教えます。これを進化させれば“オヤツやご飯”にも応用できます。
 【パピートレーニング】の中に、このような要素を入れておけば、本能に刻まれている《執着》
 を元にしたお困り行動の予防になるわけです。
 ちなみに、『フードアグレッシブ』の予防方法は、とても簡単。
イ:ご飯を手であげる。
ロ:少量のご飯をフードボールに入れ、愛犬に食べさせる・・・そこに飼い主が手でご飯を追加
  していく。途中でフードボールを手にとって、ご飯を追加するのも効果的です。
ハ:コングにご飯を詰めて与える。ご飯を食べ終わったら、少量のオヤツを入れてオモチャと
  して再度与えれば、愛犬の喜びは倍増します。
 その他にも考えつくことはあると思います。要は、飼い主の接近・飼い主の手は《愛犬に
 とって喜びの合図》にしたいのです。パピーの時からこのようなトレーニングを入れることは
 もちろんですが、成犬にも使えるトレーニングです。是非お試しください。

 

*いかがでしたか?・・・愛犬は、飼い主の思わぬ所でも様々な学習を積んでしまします。

 パピー時代からこんな予防措置を講じておくと、成犬になってからがとても楽に

 なりますよ。

 次回は【パピートレーニング編】では最後になる『突然大きな音を出す怪獣』への

 馴化練習に関して触れていきます。

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*前回まで《激しい興奮》に関して説明しました。ここには愛犬に物事を

 教えるうえで重要なことが示されているのでチェックしてくださいね。

 

 今回からは、愛犬の健康管理等に必要だけど・・・愛犬にとっては嫌なこと!

 これをストレス無く受け入れさせるための方法を考えて行きます。

 

ァ4:《飼い主には“どこを触られても大丈夫”》
*愛犬の健康を維持していくためには、様々な“お手入れ”が必要になります。
 また、拾い食いやイタズラで口にしてはいけない・危険なものを口から取り上げることも
 必要だし、掃除機やドライヤーの音に過剰反応させないことも教えていきたいことです。
 飼い主(人間側)からすれば、お手入れや、危険なものを取り上げることは「愛犬のため」
 ですが、愛犬からすれば、ほぼ全てのことが嫌なことであり「なんでそんなことをするの?」
 という抗議の対象でしょう。こんな所にも、人と犬が衝突する要因があるんです。
 これらのことが深刻な事態にならないよう、仔犬の時からトレーニングを進めます。
 ポイントは・・・《嫌なことを嬉しいことに置換える(ま〜我慢を覚えてもらうかな?)》こと
 です。
〈足の裏・耳・口の中等を触っても大丈夫にする〉
*最初のトレーニングは、愛犬をいきなり小脇に抱っこしちゃいます。最初はジタバタする
 かも知れませんが、しばらくすればおとなしくなります(もちろん最初からおとなしい場合も
 あります)。おとなしくなったら、すぐに降ろして『イイコ』の褒め言葉にプラスして
 オヤツをあげます。
 ちなみに・・・「犬は抱っこされたり撫でられることが好き!」だと勘違いしている飼い主を
 多く見かけます。一般的に犬は・・・というか動物全般は“抱きかかえられる=捕獲に繋がる”
 ので苦手です。また、社会化の質・量の関係から、人の手に好意を持てない場合もあります。
 愛犬に対する愛情表現のつもりで、愛犬を抱っこしたり、「イイコだね〜!可愛いね!」と
 言って撫でていることが、愛犬にとっては“罰”になってしまっていることがあるので
 要注意です。
 さて、小脇に抱えて抱っこ ⇒ すぐに降ろして“報酬”・・・ができたら、次は・・・抱っこして
 肉球を触ってみましょう。最初は1本触ったらすぐに降ろして“報酬”・・・2本触って、降ろ
 して“報酬”・・・最終的には、4本全てをタオル等で拭く(散歩帰りをイメージ)ところまで
 持っていきます。
 肉球が拭けるようになったら、次は耳、最初は表面を触ってから降ろして“報酬”!慣れて
 きたら耳の内側も触っていきます。耳の後は目の周り・・・次は口の中、歯を触らせるトレー
 ニングを進めていきます。
 抱っこして出来るようになったら、座った状態でもできるようにします。
 ポイントになるのは、『落ち着いた心理状態(飼い主が)・堂々とした態度』で臨むこと。
 また、『一つ一つの工程を焦らずゆっくり進め、確実に報酬を与える』ことです。
 愛犬は飼い主の態度を敏感に察し、怖がる必要がない!と感じ、「嫌なことだけど我慢すれば
 良いことが起こるのね」と、学習していきます。

 

*いかがでしたか?少しは参考になっていますか?

 パピー時代には、覚えさせることがたくさんあります。でもここをうまく乗り切れば

 後は楽ちん!頑張って覚えましょう。

 

 次回は、咥えている物を上手に取り出す方法を考えて行きます。

 お楽しみに。

 

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*前回は、【パピートレーニング】の中から『激しい興奮への対応』

 前半をお伝えしました。

 今回は、その続編・・・後半部分をお伝えします。

 

 「留守番の時などは心配で無理!」という声も多くあります。『先行刺激』に手を加えられ
 ないのなら『行動結果』を考えてみましょう。先にも触れたように、この『行動結果』には
 “スッキリ”と“飼い主からの報酬”という二重の意味があることを示しました。
 運動欲求を満たすために、走り回ったら“スッキリ”する・・・この結果を変えるのは・・・
 チョット難しいので後回し・・・真っ先に行うのは“飼い主からの報酬”という結果を無くす
 ことです。方法はいたって簡単“完全に無視!相手にしない”ことです。
 興奮して部屋中を走り回っている仔犬に対して「顔を見ない!声をかけない!触らない!・
 追いかけない!」とにかく、“完全無視”を徹底し“飼い主からの報酬”を無くしてしまい
 ます。このことによって、『行動結果』が持つ意味を半減させることができました。残りは
 あと半分です。
 ここで発想の転換!“走り回ればスッキリする”ので、これは変えられない・・・としたなら
 それ以外の行動に“走り回ればスッキリ”するよりも良い『行動結果』を作り、新たな行動に
 誘導していきます。
 仔犬が楽しそうに部屋中を走り回っています。でも・・・これまでとは違い、飼い主からの報酬
 (関心を向ける・追いかけっこをする)がありません。楽しさ半減・・・しばらく走り回ると
 飽きたり疲れたりして動きが止まります。そして・・・『オスワリ』の状態に・・・その瞬間を
 捕らえて『イイコ!』+オヤツの報酬。先に触れた〈ベーストレーニング〉が入っていれば
 更に効果的です。
 このようにすれば、興奮して走り回っていても“飼い主からの報酬”という、愛犬にとって
 最高に嬉しい結果は得られないが、『オスワリ(落ち着いた状態)』したら“飼い主からの
 報酬(+オヤツ)”という最高の嬉しい結果が得られるようになります。
 こんなことの繰り返しで、仔犬は“自分の行動に対する結果”を学んでいきます。
 犬(人間も)の学習の基本は《不快を避け快に向かう》でしたよね。飼い主からの”無視”
 という不快を避けて、“褒め言葉+オヤツという報酬”に向かうのは、自然なことです。
 ま〜そんなことを言っても、仔犬が楽しそうに部屋中を走り回ることを、すぐに無くすことは
 できないでしょう。ナゼ?・・・「そこに山があるから登るのさ!」・・・きっと、遊び盛りの
 子犬たちは、そんなことを口走るでしょう!
 これも仔犬を迎えた宿命の一つ!と前向きに楽しく捕らえていきましょう。そのうち経験を
 重ねれば、出現頻度は落ちますから。
 さて、《激しい興奮への対応》に関して、その方法をできるだけ詳しく示してきました。
 その理由は・・・ここに、愛犬の様々なお悩み行動に対する大切な考え方が集約されているから
 です。
 この後、示していく“愛犬のお悩み行動”への具体的な対応では・・・
イ:《望ましくない行動には(絶対に)報酬を与えない》
ロ:《望ましい行動には報酬を与える》
ハ:《望ましくない行動を望ましい行動に誘導し、それを定着させる》ということが随所に
 出てきます。
 その基本的な理由を、この項目を使って説明してきました。

 

*いかがでしたか?こんなことを参考にしていただき、賑やかすぎる仔犬を

 チョット落ち着いた仔犬に変身させてみてはいかがでしょう。

 でも、仔犬は賑やかなのが当たり前!・・・これは忘れないように・・・

 

 次回は、これもパピー時代に必ず実践したい!

 『飼い主には、どこを触られても大丈夫!』をお伝えする予定です。

 お楽しみに・・・

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*パピートレーニングの基本の基は!《社会化トレーニング》ですが

 それに加え、パピー時代は覚えることが盛りたくさん。

 今回は《激しい興奮》への対応に関して説明していきます。

 

ァ3:《激しい興奮への対応》
*まず認識しておかなければならないことは『仔犬は賑やかなのが当たり前!』ということ
 です。初めて世の中に出て、そこにあふれる様々な刺激に、好奇心一杯の仔犬は興味津々!
 旺盛な遊び欲求も手伝い、飼い主からすれば“てんやわんやの日常”が続くことでしょう。
 そんな中で、よく見られるのが「いきなり、何かのS/Wが入ったかのように部屋中を走り回る
 仔犬」時には奇声を発しながら走り回る姿も・・・この項目では、こんな状況に困り果てた
 飼い主に対して、実際に行ってきたアドバイス・トレーニングの具体例を加えながら説明
 していきます。
〈愛犬の生活環境を見直し、欲求を満たしてあげよう〉
*まずは、このチェックが出発点です。詳しくは前の項目【−2:愛犬の欲求を満たすために
 必要な事】を参照してください。
 遊び盛り・育ち盛りの仔犬・若犬を長時間、狭いケージ内に閉じ込めていたり、十分な散歩が
 できていなければ、欲求を満たせないために生じるストレスから、異常な興奮を示すのは
 当たり前です。
〈激しい興奮を抑制していくためには・・・〉
*愛犬が“部屋中を走り回る”行動に関して《三項随伴性》を用いて考えて見ましょう。
ケージから解放 部屋中を走り回る スッキリ!楽しかった
(先行刺激) (行動) (行動結果)
 “スッキリ・楽しかった”という行動結果に意味・報酬が与えられてしまいます。
 更に悪いことに・・・走り回る愛犬に対して、飼い主が「危ない!うるさい!止めて!」等々の
 声をかけたり、挙げ句の果ては、愛犬を追いかけ回して行動を阻止しようとしたり・・・
 これら飼い主の行動は、「愛犬に関心を向ける」「愛犬と追いかけっこをする」という愛犬に
 とって、“最大級の報酬”に繋がっている恐れがあります。
 要するに愛犬にとって部屋中を走り回る行動は、“スッキリ・楽しい”に加え“飼い主からの
 報酬”という二重の意味を持つことになります。
 さて、《三項随伴性》で考えていく場合“行動に直接アクセス”することは、ほとんど意味を
 持ちません。行動を修正していくためには、行動を誘発している『先行刺激』か、行動の
 強弱を方向付ける『行動結果』に手を加えることで、随伴する『行動』を変えていくべき
 です。
 それでは『先行刺激』を考えてみます。自由に動き回れないケージ内に“閉じ込められて”
 いる状態で、“ケージから解放”する。と・・・興奮して“部屋中を走り回る”のだから、
 閉じ込めることを止めてしまえば、“ケージから解放”という『先行刺激』が無くなるので、
 “部屋中を走り回る”という行動は随伴されないことになります。

 

*いかがですか?・・・何となくイメージわきましたか?

 でも留守番中のケージフリーは、心配で無理!なんて声が聞こえて来ます。

 じゃあどうすれば良いの?

 それは次回《激しい興奮への対応》後半でお伝えしていきます。

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*前回までは《パピートレーニング》のうち《トイレトレーニング》

 に関して触れていきました。

 今回からは、《パピートレーニング》の中でも、とても多くの

 お悩みである《甘噛み》に関して触れていきます。

「とーちゃん!ソファーに乗っても良いですか?」

テーブルの下からのぞき込んで許可を得ようとする

『柴犬ハナ』・・・もちろん「イイヨ〜」の合図で

一緒のスペースを共有しました。

 

ァ2:《甘噛みへの対応》
*犬が“噛む”という行為に及ぶのには、幾つかの動機があります。
 パピー時代によく見られる“遊び目的”の噛み行動と、警戒・恐怖心に基づく“防衛目的”の
 噛み行動。また、本能に内在する“狩猟目的”の噛み行動は、それぞれの動機を見極めた上で
 対応策を考えていく必要があります。
 また、パピー時代の“遊び目的”の噛み行動に対しても、「将来的に噛み癖が付いてしまう
 ので、人の手や足に歯を当てさせることは止めさせるべき」と考える人や「噛む力加減を
 学べないと、万が一の時に大きな事故に繋がる可能性があるので、噛み加減の抑制を教える
 べき」と考える人もいます。
 これまでの経験・学びの中から、「噛み行動に関しては、それぞれの動機に合せた対策が必要
 であり、パピー犬の“遊び目的”に対しては、《させない》のではなく《加減の抑制》に
 重きを置いたトレーニングが必要」と考えています。
 (アメリカの著名な獣医師であり動物行動学者である“イアン・ダンバー博士”の著書 他を
 参考にしています)
〈甘噛み(遊び目的)への対応〉
*甘噛みの抑制が効いていない原因は、主に『母犬・兄弟犬と引き離される時期が早すぎた』
 ところにあると思います。要は、兄弟犬との遊びの中で噛む力加減を学べていなかった!
 ということです(上記:【愛犬のお困り行動はどうやって作られていくのか】参照)。
 なので、兄弟犬(母犬)に替わり、飼い主が“噛む力加減を教えていく”ことが必要です。
 
 遊びが大好きなパピー犬と遊びます!・・・口を使い・・・歯が当たる・・・興奮してその力が強く
 なった瞬間に『愛犬に覆い被さるような姿勢をとり、腹の底からできるだけ低い声で“痛い”
 と一喝』・・・素早く立ち上がって愛犬に背を向けてしまいます。
 10〜20秒ほど、そのまま愛犬を無視したら、振り向いて遊びを続けます。大切なのは
 一喝されて“ビックリ!怖い!”まま終わらせるのでは無く、“楽しい”イメージを残して
 終わりにすること。
 この〈甘噛みの対応『噛む力加減を教えていく』〉トレーニングでは【正の弱化】を用いて
 います。【正の弱化】を使ったトレーニング【その行動は間違っているよの合図】でも
 示したように、トレーニングはネガティブで終わらせずに、必ずポジティブな状態にして
 から終わらせることが鉄則。楽しく遊びを再開して、簡単な合図・・・例えば『オスワリ』を
 させて『イイコ!』と褒めてオヤツをあげる・・・【正の強化】で締めくくりましょう。
〈「痛い!」「ダメ!」と言っても改善しないんですけど・・・〉
*《甘噛みの対応》をお話ししていると、ほぼ全ての飼い主様から言われる言葉です。
 その答えは簡単で・・・『単なる迫力不足』です。
 実際にその様子をお見せすると・・・飼い主が驚くだけでなく、愛犬はひっくり返ってビックリ
 することも。
 多く見られる失敗例は、人と話をする常識的な声の大きさ・トーンで注意を促したり、
 声を出すと同時に手を引っ込めたり、手を振ってしまったり・・・最悪なのは「痛い!止めて」 
 と言って逃げ出してしまったり・・・
 どれも、愛犬からすれば“楽しい遊び”=“報酬”になってしまっています。自分(愛犬)が
 とった行動に対して報酬が得られれば・・・【正の強化】になり《痛い甘噛み》という行動は
 強化されてしまいます。
 緊急事態以外では滅多に使わない“罰を加えるトレーニング”では、最初のインパクトと
 愛犬に誤解されない行動が重要です。

 

*いかがでしたか?・・・《甘噛み》の噛み加減抑制に関しては、なんと言っても

 迫力が大切!一度やったら、もう二度とやりたくない方法ですけどね。

 

 次回は、これもお悩み事として多い《異常な興奮》に関して触れていきます。

 お楽しみに!

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*前回は《パピートレーニング》のうち、最初に覚えてもらいたい

 『トイレトレーニングの基本』をお伝えしました。

 今回は、『トイレトレーニング』の最中に、飼い主様からいただいた

 幾つかのご質問と、その答えについてお伝えしていきます。

 

*《トイレトレーニング》の最後に、“こんな時はどうすればいいの?”等、の質問に対し、
 実際にお話しした事例をいくつか紹介しておきます。参考にしてください。
『コングをうまく活用するためには?』
*コングの中に食べ物を詰め、愛犬に与えれば、コングは報酬としてとても便利に使えます。
 コングの奥に入った食べ物は、簡単に取り出せないので、愛犬は舐めたり囓ったり・・・
 取り出すことに必死になり、体力・知力を使うのと同時に噛む欲求も満たされます。
 ナゼか?・・・愛犬にご飯をあげるとき“フードボール(お皿)”を使うことがほとんどですね?
 理由は?・・・分りませんね!何となく!でしょうか?・・・
 “フードボール”ではなく“コング”でご飯をあげれば、愛犬は“コング”が大好きになり、
 トイレトレーニング・ハウストレーニング・留守番トレーニング等々に大活躍します。
 目的に併せ複数の“コング”をうまく使い分けることで、トレーニングにはもちろん、愛犬の
 ストレス発散にも役立ちます。パピーの頃から、是非とも“好き”にさせたい一品です。
『トイレを失敗したらどうすれば良いの?』
*トイレトレーニングに失敗はつきものです。失敗したものをかたづける際は“落ち着いて
 黙々と処理をする”こと。慌てて「ダメじゃな〜い!」とか言いながら処理をすると、
 愛犬は「飼い主様が楽しんでいる」と勘違いしてしまう恐れがあります。また本気で叱ったり
 すると、「トイレをすると飼い主に叱られる」と学習してしまい、飼い主の見えない所で
 トイレをしてしまう可能性も・・・
 トイレの失敗には、報酬(慌てて声をかける)も罰(本気で叱る)用いません。
 あくまでも黙々と、愛犬に関心を示さずに処理しましょう(これ自体が罰になることもあり
 ます)。
『トイレシートを噛んじゃうんですけど・・・』
*トイレトレーニングで、最も多い困り事です。基本的な解決方法を言えば、愛犬の“遊びたい
 ・運動したい・噛みたい欲求を満たしてあげること”なのですが、それをやっても、中々
 うまくいかないことも事実です。
 トイレシートを噛んだら《その行動は間違っているよ!》の合図を送り、その行動を止めたら
 噛んで良いオモチャ(コング)に誘導する方法もあります。が・・・留守番時に事件も・・・
 最終手段は“トイレトレー”の活用です。最終的には無駄になること覚悟で、複数(3〜4個)
 用意して、それをトイレシートに見立ててトレーニングを行います。
『愛犬の活動スペースには要注意』
*トイレトレーニングのステップアップや、室内フリーに向けた最終段階に向かうまでの過程で、
 愛犬の活動スペースに、愛犬にとって危険なものは置かない!が鉄則です。
 特に感電事故の可能性がある、電気コードは要注意。カバーをかぶせたり、ペットフェンスで
 ガードしたり、最悪でもコンセントを抜いて通電させない等の対応をします。
 厳しいことを言えば、愛犬が噛んではいけないものを噛んでイタズラをするのは、噛んでは
 いけないものを教えられていない、もしくは、愛犬の届くところに置いてしまっている
 飼い主の責任です。
 愛犬は飼い主、飼い主家族の匂いが付いているものが大好きです。大好きなものは口に咥え
 カジカジ!その被害に遭う代表は・・・靴・スリッパ・靴下・・・“噛んではいけないもの”と
 教えるのも良いのですが、古くなったものは「愛犬にオモチャとしてあげちゃう!」という
 発想の転換もありです。
 愛犬が必死に食らいつき、バラバラにする様子に、「犬としての真の姿を見る」こともでき、
 楽しい発見にもつながります。

 

*いかがでしたか?

 《トイレトレーニング》成功の秘訣は、トイレ成功の回数を増やすことです。

 色々工夫して、楽しく成功させることも、飼い主様の腕次第ですね。

 

 次回は、《パピーのお悩み》で『トイレ』の次に多い・・・『甘噛み』に関して

 触れていきます。どうぞお楽しみに。

JUGEMテーマ:いぬのきもち

*前回は、パピーでも成犬でも必ず行う【トレーニング実践〜基本編〜】を

 お伝えしてきました。今回からは、カテゴリーを区分していきます。

 その第一弾は【パピートレーニング編】です。

 

ァА撻肇譟璽縫鵐絢汰 〜パピートレーニング編〜 】
*【パピートレーニング】において、最も大切なことは《社会化トレーニング》です。
 極端な話し、これさへ十分に行っておけば(社会化)その他のことは後回しにしても良い!
 ぐらいの位置づけです。
 《社会化トレーニング》に関しては、前項で触れていますので、ここでは“それ以外で
 パピーの時期に行っておいた方が良い”トレーニングの実践について触れていきます。
ァ1:《ケージ内での過ごし方〜トイレトレーニング》
*愛犬の生活スペースは、最終的に飼い主様と同じ・・・いわゆる“室内フリー”を目指したい
 ものです。が・・・迎入れたばかりのパピーを、いきなり“室内フリー”にするのは飼い主及び
 愛犬にとっても、様々なストレス要因になりかねません。
 なので、パピー犬を迎入れ、必要なことを学ばせながら、徐々に愛犬の活動スペースを広げ
 ていく方法を考えていきます。
〈ケージ内の環境整備〉
*ケージの大きさですが・・・縦60〜120cm・横200〜300cm程度の広さを確保します。
 ケージ内の片隅にクレートもしくは愛犬用のベッド等、愛犬がくつろぐスペースを確保。
 (移動や緊急避難時に対応しやすくするために、クレートを用いた方が将来的に楽です)
 水飲み場は、くつろぐスペースのそばに設置します。
 問題のトイレスペースは・・・くつろぐスペースの対極、最も離れた場所をゴールとして目指し
 ます。
 トイレトレーニング成功の秘訣は、『どれだけ多く成功させられるか?』です。なのでトレー
 ニングの初期段階では“成功させるための工夫”として、できるだけ広いスペースにトイレ
 シートを敷き詰めてしまいましょう(ケージ内の半分以上)。
 最初、何も分らない愛犬にとって、水分を吸収しそうな場所は、トイレと認識してしまう恐れ
 があります。なので、フカフカのカーペット・絨毯の上に(そばに)トイレスペースを設ける
 ことは避けましょう。
 同時に、愛犬が楽しめるような“噛んで遊ぶオモチャ”を用意します。お奨めはコング!
 ただしコングをそのまま与えても、愛犬はたいして喜ばないので、愛犬がコングを好きになる
 ように工夫してから与えます。その他、噛んで良いオモチャを幾つか準備すると良いでしょう。
〈トイレトレーニングの手順〉
*愛犬をパピーから迎えた場合、愛犬の初期の生活はケージ内が中心になります。
 もちろん、迎入れた愛犬に、室内を散策させたり、一緒に遊んだりすることは構いませんが、
 長時間それを放置すれば、室内のどこかに粗相を・・・
 そんな事故を防ぐために、概ねの目安として「2時間ルール」を設けてみます。トイレを
 済ませたら、2時間ほどはフリーでOK!2時間経過したらケージに入れてトイレを済ませる
 まで、扉を閉めておきます。
 愛犬をケージに入れる際、無理矢理連れて行くと“ケージに対して嫌なイメージ”をつけて
 しまう恐れがあります。なので、オヤツやオヤツを積めたコング等を活用して、愛犬自らの
 足でケージに入るよう誘導します。その時に『ハウス』の合図で誘導し、うまく入ったら
 『イイコ』の褒め言葉でクレート内にコングを置けば、同時に〈ハウストレーニング〉も
 進められます。
 愛犬をケージに誘導し、扉を閉めたら・・・トイレを済ませるまでは、愛犬に関心を示しません。
 「ケージから出して!」「遊んで!」と騒ぐ場合があるかも知れませんが、それに応えて
 しまうと「騒げば望みが叶う(要求吠えにも繋がる)」ことを学習してしまうので、(心を
 鬼にして)完全無視を決め込みます。ケージから出すことはもちろん、声をかける!愛犬の
 方を見ることもダメ!
 このことで『愛犬が人間社会で安心・安全に生活する』ために、時には『諦め・我慢』が
 必要になることも学んでもらいます。
 しばらく待って、見事にトイレスペースで成功したら、その瞬間を捕らえてメチャクチャ
 褒めます。オヤツを用いてもOK!無事にトイレを済ませれば、また一定時間ケージから解放
 しても大丈夫です。
 慣れてきたら、トイレの最中に「トイレ!トイレ!」や「ワンツー!ワンツー!」等の合図を
 入れることで『かけ声に合せてトイレを済ませる』ことも可能になります。
 ケージ内での成功体験を積ませながら、トイレシートを減らしていき、トイレスペースを
 限定していきましょう。
 愛犬がケージ内のトイレを認識したら次のステップ。
 ケージの外側にペットフェンスを設置して、活動スペースを広げます。最初はケージの1.5倍
 程度で様子を見ます。しばらく様子を見て、愛犬が自分の足で歩いてケージ内のトイレで
 用を足せれば合格!ペットフェンスで仕切った活動スペースを段階を踏んで広げていきます。
 もちろん、ケージ内でのトイレが上手に出来るようになり、飼い主の判断でペットフェンスを
 使う段階を飛ばしても構いませんが、飼い主が愛犬の様子をよく観察して、トイレの気配を
 感じたら、すぐにケージに誘導することを忘れずに。
 トイレトレーニングの成功の秘訣は、何よりも数多くの成功体験を積ませ、たくさん褒める
 ことです。

 

*今回は、トイレトレーニングの基本に関してお伝えしました。

 参考になりましたか?

 次回は、トイレトレーニングの際にいただく質問と、その時

 お答えしたことをお伝えしていきます。

 お楽しみに。

 

JUGEMテーマ:いぬのきもち

*前回から《トレーニング実践〜基本編》についてお話ししています。

 最も大切な【ベーストレーニング】に関してお伝えしましたが、

 今回は、【基本動作】はなぜ必要なの?〜【間違った行動をマークする】方法

 までお伝えしていきます。

 チョット長いけど、頑張って目を通してください。

ポッキー!バイバイ!・・・

基本動作を覚えると、こんな応用も出来るように・・・

こんなことが出来ると・・・本当に可愛いです!

 

ぁ2:《基本動作のトレーニング》
*これは飼い主の基本的な役割である『愛犬が人間社会で安心して安全に生活が出来るように
 ルールを教える』ことを目的に、“一定程度の行動をコントロールする!”もしくは、
 “飼い主が教え、愛犬が教わるためのコミュニケーションツールを作る”トレーニングです。
 例えば、飼い主が愛犬の排出物を処理するときに愛犬は『オスワリして待つ』とか、病院や
 ドッグカフェでは『フセをして穏やかに待てる』とか、愛犬をフリーで遊ばせている時に
 『オイデの言葉で呼び寄せることが出来るようにする』 等々 愛犬の安全・安心を担保
 するために必要と考えています。
 具体的なトレーニング方法は、別紙にて紹介しています。
 〈基本動作のトレーニング〉は、全て〈オペラント条件付け〉の【正の強化】を用います。
行動の結果⇒良いことが起きた(増えた)⇒行動の出現頻度が上がる⇒【正の強化】
「“オスワリ”の合図で“オスワリをした”ら“オヤツが貰えて嬉しい”・・・行動が強化される」
 ごく稀に、基本動作を【負の強化】で教える情報を散見します。
行動の結果⇒嫌なことが無くなった(減った)⇒行動の出現頻度が上がる⇒【負の強化】
「首輪をつかみ上に引き上げると、犬が腰を落としオスワリの体勢をとる。その瞬間に首輪を
 離し、楽にさせる」や「犬を上から押さえ込み、無理矢理フセの体勢をとらせ、その体勢を
 維持させて押さえ込みから解除する」等 目的の動作をとったら苦痛から解除することで
 その行動を強化?(強いる)する方法です。
 飼い主と愛犬との関係を(いまだに)“主・従”で捕らえる方に多く見られる発想方です。
 
 一般の家庭犬においては、“主・従”ではなく、“信頼”そして“協力・協調”の関係を
 築いていくことがベストです。そこには笑顔・癒やし・幸福がイメージされます。
 なので、愛犬のトレーニングは『飼い主も愛犬もお互いが笑顔で楽しく』進めていくために
 【正の強化】を基本的に用います。
ぁ3:《“その行動は間違っているよ”の合図》
*愛犬のトレーニングは『お互いが笑顔で楽しく』が基本ですが、『愛犬の安全・安心』を
 守るためには、必要に応じて“愛犬にとって嫌なこと”を行わなくてはならない場面が
 あります。
 室内で愛犬にとって危険なもの・・・電気コード・コンセントを囓ったり、どうしても囓られ
 たくないけど、動かせないもの・・・テーブル・ソファーを囓ったり・・・等々の行動に関して
 その行動を阻止する必要が生じます。またお散歩中の拾い食いも危険なので、阻止したい
 ことの一つです。
 本来はそのような“お困り行動”も、【正の強化】を使いながら別の行動に導いていく方法が
 望ましいと思うのですが、愛犬の危険に際しては、そんな悠長な対応はできません。
 そんな場面を想定して、あらかじめ『その行動は間違っているよ』の合図を学習させて
 おきます。
 その方法を具体例で示します。・・・「愛犬がテーブルの脚に齧り付いた」
イ:愛犬とテーブルの間に飼い主が割り込みます。
ロ:飼い主は状態を前屈みにしながらすり足で「アッアッアッ」と低いトーンで発声しながら
  愛犬を後方に追い込みます。
ハ:愛犬が(驚いて)飼い主の顔を見上げる、もしくはオスワリの体勢をとったら終了します。
 ポイントは、“前屈み”で威圧を、“低いトーンの発声”でネガティブなイメージを愛犬に
 伝えていきます。
 これは、自分(愛犬)がとった行動の直後に、嫌な状況(威圧・ネガティブ)が発生した
 ので、その行動の出現頻度が低くなる・・・【正の弱化】を用いています。
行動の結果⇒嫌なことが起きた(増えた)⇒行動の出現頻度が下がる⇒【正の弱化】
 トレーニング初期の段階では、飼い主の行動+発声を併せて合図として使いますが、慣れて
 くれば発声だけで行動を阻止することが出来るようになります。
 【正の弱化】を用いて、愛犬の行動を導いた場合、すぐに【正の強化】を用いて、別の行動
 (望ましい行動)に導いていきます。
 上記「愛犬がテーブルの脚に齧り付いた」例では・・・
 『その行動は間違っているよ』の合図で愛犬が飼い主の顔を見上げました。すぐに笑顔・
 明るい声のトーンで「イイコ」と褒めます。前に触れた〈ベーストレーニング〉がきっちり
 入っていれば、立派な報酬になります。可能であれば、オヤツの報酬を加えることで、更に
 効果を高めましょう。
 そして、“噛んで良いオモチャ(コングを有効に使うことがお奨め)”を与え「これなら
 噛んでいいんだよ!」という別の選択肢を示してあげます。
 【正の弱化】を含め、愛犬にとってネガティブな状態で行動の修正を行っていく場合、大切
 なことは“ネガティブのまま終わらせない”ことです。ネガティブなまま終わらせてしまう
 と、愛犬にとってトレーニングは苦痛になり、飼い主の笑顔にも繋がりません。
 ネガティブの後は【正の強化】等を使って、必ずポジティブ・楽しいイメージを作って
 トレーニングを終了させます。

 

如何でしたか?少しでも愛犬との生活に生かせるかな?

次回からは、更に具体的な事例を参考に・・・

まずは、《パピートレーニング》から始めたいと思います。

お楽しみに!・・・

 

 

JUGEMテーマ:いぬのきもち

 

*さて、前回までは、犬と向かい合うための基本的な事を中心に

 考えてきました。

 今回からは、いよいよ【トレーニング実践】に触れていきます。

 まずは、パピーでも成犬でも必ず行っていく、基本的なトレーニング方法

 から触れていきます。

 

ぁА撻肇譟璽縫鵐絢汰 〜基本編〜 】
*この基本編では、具体的なお困り行動を修正していくにあたって、『飼い主と愛犬との関係を
 再構築する』『お互いのコミュニケーションツール(のようなもの)を学ぶ』ことを目的と
 しています。
 パピー犬であれ、成犬であれ、全ての飼い主と愛犬に行ってもらうトレーニングです。
 トレーニングを進める中で“オヤツ”という言葉が頻繁に出てきます。愛犬に行動を教えて
 行く場合《望ましい行動には報酬を与える》《望ましくない行動には報酬を与えない》ことが
 基本です。“オヤツ”は数ある報酬の中の一つで、最も簡単に行動を覚えさせるために有効な
 ツールと認識してください。
 日本の方には「オヤツを使ったトレーニング」=「餌で釣る」=卑しい・・・イメージを持つ方
 が見られますが、動物愛護の進んだ外国に置いては“トリーツ”という呼び方で、当たり前に
 使われています。
 ただし、トレーニングの最中にはたくさんの“オヤツ”を使うので、1回に使用する“オヤツ”
 の量は大切です。一般的な室内犬(中・小型犬)であれば、1回に使用する“オヤツ”の量
 (大きさ)は、『小指の爪の1/4程度』でしょうか?
 「お腹すいたでしょ!3時のオヤツにしようか?」と言って、ジャーキーを1本あげる!
 そのような使用目的とは全く異なるので注意してください。
ぁ1:《愛犬が飼い主に楽しく注目するために》
*飼い主が愛犬に最も覚えてもらいたい“言葉”は・・・『名前』ですね。名前を呼んだら愛犬が
 振り向く!欲を言えば、愛犬が嬉しそうにこちらに駆け寄ってくる!そんな理想のイメージを
 実現したいものです。
 もう一つ、愛犬がせっかくとった望ましい行動を即座にマークするため、“そう!それで
 いいよ!”という『褒め言葉』を確実な形で定着させたいものです。
 この二つの言葉を学習させることは、後に触れる様々なお困り行動解決に役立てることが
 できるので、是非とも覚えさせたいものです。
〈ベーストレーニング〉
イ:名前を呼び、即座にオヤツを食べさせる!
ロ:褒め言葉(ここでは「イイコ」を使います)の後、即座にオヤツを食べさせる!
 たったこれだけです。
 でも、やり方にはチョット工夫を加えて、より強力に条件付けしていきます。
 (イ)のポイントは、“名前を呼んだら即座”・・・食べるのを待つのではなく、すぐに口の中に
 放り込んじゃうぐらいのイメージで行います。これを5回〜10回!愛犬に考える暇を与えない
 くらいテンポ良く、スピーディーに行ってください。
 (イ)を5回〜10回行ったら、何も言わずしばらく愛犬の様子を伺います。すると・・・
 愛犬が「あれっ?どうしたの?」と言った感じで飼い主を見上げます。その瞬間を捕らえて
 「イイコ」と言ってオヤツ!オヤツを食べさせるポイントは(イ)と同じく、テンポ良く
 スピーディに!です。これも5回〜10回ほど行います。
 この〈ベーストレーニング〉(イ)(ロ)をワンセットにして1日2回。1ヶ月ほど続けること
 で、名前に対する反応・褒め言葉に対する反応を強化していきます。
 〈ベーストレーニング〉の学習ベースは〈古典的条件付け〉です。先行刺激にあたる
 “名前”もしくは“褒め言葉”に“オヤツ”という結果を関連づけて反応を導きます。
 関連づけた結果、『期待・喜び』という情動反応を誘い、最終的には“名前”“褒め言葉”
 のみでドーパミンが放出されるようになると考えています。

 

 いかがでしたか?とても簡単でしょ!

 でも、実はこれが出来るようになるととても便利。是非お試しください。