犬を飼うということ!

犬と生活を共にするということ!

その知識が乏しいまま、仔犬のハナちゃんを迎えた結果、

『ハナちゃんの笑顔を奪ってしまう!』という愚挙を

犯してしまいました。

 

犬は常に群れの順位付けを意識し、隙あらば飼い主の上に

立とうとする。それを阻止し、飼い主が常にリーダーたれ!

そうしなければ、言うことをきかない問題犬になる。

(お日様の暖かさに誘われ・・・ウトウトするハナ!ポッキー)

 

本当にそうでしょうか?

日向ぼっこでウトウトするこの二匹に、飼い主の上に立とうという

悪しき企みがある!・・・とはとても思えないのですが・・・

 

それでも、愚挙を犯し、ハナちゃんの笑顔を奪った事実は変えようがありません。

『ハナちゃんの笑顔を取り戻したい!』その思いもあり、犬との正しい接し方を

学ぶ目的で、PLAYBOW Dog Trainers Academy に入学しました。

 

そこでは、犬という生き物の特性を基本から学ぶこと!

犬との接し方の基本的な考え方・行動の仕方!

(人と共に生活するに当たって)正しい行動は、褒めることによって、その

行動の発生頻度を増やしていくこと!

間違った行動を止めるためのキューを理解させること!等々

これまで読んできた『支配性理論?(α理論?)』などの要素とは無縁の

ものでした。

 

日本における飼い主の一般的な犬の扱いは、叱って言うことをきかせる!

ダメな行動にポイントを置き、ダメダメ!を連呼する!・・・等が多く見受けられ、

正しい行動を褒めて伸ばす!スタイルは、あまり浸透していないように感じます。

 

そういう自分もその一人であり、結果として、犬が犬らしく幸せな犬生?を

過ごせない・・・心に傷を付ける・・・心を壊してしまう・・・そんなことは望んでも

いないのに・・・ハナちゃんは、その犠牲者(犬)の一人(一匹)なのです。

 

こんな辛い思いをする犬、そして飼い主を少しでもいいから減らしていきたい!

その思いから、トレーナーとして役に立てることは無いか?お伝えすべき

ことは無いか?と、このブログも書かせてもらっています。

 

それでは、この章でお伝えすべき『仔犬を迎入れる時の注意点』について

我が家の事例を基に触れていきます。

 

迎えるに当たって、最も大きな違いは・・・

『ペットショップから迎えた“ハナ!“』

『ブリーダーから迎えた“ポッキー!”』ということです。

仔犬が心身共に健康でいるためには、幼少期の過ごし方はとても大切です。

 

幼少期をペットショップのガラスショーケースで過ごし、様々なストレス

(見知らぬ犬の匂いや鳴き声・見知らぬ多くの人間・落ち着いた睡眠が取れない 等々)

に晒されていた“ハナ!“は、迎えた時から、とても神経質な行動を見せました。

例えば・・・チョット興奮すると、尾を追い回す!

               前足を訳も無くなめ回す!等

軽い常同障害を抱えていました。

 

それに対し、ブリーダー宅で兄弟犬と共に過ごしていた“ポッキー!”は、

迎えた直後から、先住犬である“ハナ!”に遊びをふっかけます。

そして何より、人に甘える仕草がとてつもなく上手でした。

 

犬の行動学の研究から・・・『仔犬は生後8週間、親・兄弟と共に生活させるべき』

という報告があります(一般的にいう8週齢問題です)。

その間に、兄弟犬との遊びから、ボディランゲージ(犬の言葉使い)を学んだり、

咬む力の抑制を学んだり、母犬から精神の安定等々を学んでいきます。

逆の観点からいうと、それ以前に親・兄弟から引き離された仔犬は、そのような

ことを十分学べないことになります。

 

正しく幼少期を過ごした犬と、そうでない犬・・・犬として正常な振る舞いが

見せられるか否か?・・・精神的な安定度に大きな違いが生じてしまうのです。

 

その他にも、親犬(母親)の資質(性格)・幼少期を過ごす生活環境等の

チェックも大切です。性格面・健康面での遺伝的な問題は大丈夫か?・・・

不必要なストレスに晒されていないか?・・・そのあたりを十分吟味して、迎入れる

犬を選んでいきましょう。

 

犬に対する勉強を始めたことで、ハナちゃんへの対応を改めることができました。

それでも1度傷ついた心は簡単に元には戻りません。

それでも、ハナちゃんの笑顔を取り戻すことが、自分の責任だと思っています。

 

《お家の中でリラックス!》

 


《ムニャムニャ・・・なにやら寝ぼけている様子

 少しずつですが、こんな姿が見られるように

 なってきました!》

 

 

 

 

次回からは、『仔犬を迎えたら・・・大切な社会化』に関して

触れていきたいと思います。