JUGEMテーマ:いぬのきもち

*今回からは、【お困り行動がどうやって作られていくのか】という中から

 大切なことを掘り下げていきます。

 その第一弾は『社会化』に関してです。

愛犬を迎えたら、まずは【社会化トレーニング】

飼い主と愛犬!共に笑顔で生活するための必須要件です

 

:【大切なことを少し掘り下げて考えてみよう】
−1:《『社会化期』は、愛犬の成長にとって最も大切な時期》
*『社会化期』とは・・・世の中に存在する様々な事柄を受け入れていく時期!と言えるでしょう。
 愛犬が人間社会に溢れる様々な事柄に慣れ、受け入れていく期間は生後4週齢〜12週齢頃が
 ピークと言われます。それを過ぎると、初めて見るもの、経験することは“警戒・恐怖”の
 対象となり、慣れ・受け入れることに時間がかかる、もしくは、慣れ・受け入れることが
 難しくなると言われています。
 「仔犬を母犬・兄弟犬から離す時期は、生後8週齢を過ぎた頃が望ましい」と、研究の結果
 から示されています。と言うことは・・・社会化期のピーク期間である4週齢〜8週齢までは
 ブリーダー、もしくはペットショップで過ごすことになり、そこで、どのような経験を
 積めるかが、愛犬の健全な成長の鍵を握ることになります。
 (この一事例を考えるだけで、悪質なブリーダー・質の悪いショップの罪が垣間見れます)
 良質なブリーダー・程度の良いショップから愛犬を譲り受けたとして、その愛犬の有効な
 社会化期間は残り4週間!どんなことに注意して過ごせば良いのでしょうか?
 大きな枠で言えば「飼い主の生活圏内で遭遇する全て(多くの事柄)をポジティブに経験 
 させる」ことです。
 具体的事例では・・・
「老若男女、出来るだけ多くの人と触れ合う場面を作る」
「出来るだけ多くの犬(正常な犬)と触れ合う場面を作る」
「自動車・バイク・自転車・電車等の動きを見せ、音を聞かせる」
「散歩道等、地面の感触・匂いを自分の足で確かめさせる」
「室内で怖がりそうな対象・・・掃除機・ドライヤー等に慣れさせる」
「今後必要になるお手入れに慣れさせる」・・・その他・・・
 大切なのは『ポジティブ(嬉しい・楽しい)』な経験として慣れさせること。
 見知らぬ人から優しく撫でてもらったり、他の犬と楽しく挨拶できたり、自動車を見せながら
 オヤツをあげたり・・・“経験=嬉しい・楽しい”に関連づけることが大切です。
 さて、ここで疑問が出るのは・・・ブリーダー・ショップの店員・獣医師さん等から
 「3回目のワクチンが終了するまで外にださないように」と、注意される場面があることです。
 このようなアドバイス?は、一言で言えば「かなり時代遅れの一方向しか考えていない」発言
 と言えます(だいぶ少なくはなってきましたが・・・)。
 犬の認知・行動の研究が進んだ現在、『社会化』は愛犬と飼い主の幸福度を高める観点から
 最も大切なことの一つです。残念なことに、日本の動物福祉は欧州等の動物福祉先進国に
 比べ大きく遅れており、『社会化不足』が原因と考えられる“警戒心が異常に強く
 怖がりな犬達”が氾濫しています。
 街中でよく見かける「他の犬に吠えかかる犬」「家族以外の人に吠えかかる犬」等は、その
 典型であり、『社会化不足』に加え『間違った学習』が、その行動を引き起こさせています。
 動物行動診療科認定医である、奥田順之さんの著書『犬の咬みグセ解決塾』の一文に
 「ワクチンで防げるウイルス病に関しては、ウイルスを保有している感染した犬との接触が
 なければ、感染することはありません」と、あります。
 それでも、心配ならば、抱っこしてでも構わないので、出来るだけ早く・多くの『社会化』
 経験を積ませることをお奨めします。
 『社会化』を考える最後に、奥田順之さんの同著から、とても分りやすい例えが示されている
 ので紹介します。
 「犬の成長をパソコンに置換えると、社会化期まではパソコンの本体となるハードウェアが
 作られる時期で、基本性能が決定されます・・・ ・・・ ・・・重要なことは犬のハードウェアは
 生後12週齢頃までにほぼ形作られ、その後は取り替え不可能ということです」
 私達トレーナーが、パピートレーニング以外でお手伝いできるのは、出来上がったハード
 ウェアに、ソフトウェアをインストールする程度です。それほどまでに愛犬の『社会化』は

 重要な意味を持つのです。

 

 

 

コメント
コメントする