JUGEMテーマ:いぬのきもち

 

*さて、パピートレーニング編も後半をむかえました。

 前回は《飼い主様にはどこを触られても大丈夫!》の練習方法

 でしたが、今回は《咥えている物を放す!》・・・お散歩中の拾い食い防止や

 応用の仕方によって、フードアグレッシブの予防にもなるので

 参考にしてください。

ただ今《パピートレーニング》が大賑わい!

今の時期にたくさん勉強しちゃうと、後がとっても楽ちんです!

 

〈咥えているものを出すトレーニング〉
*まずは“執着心があまり強くないオモチャ”から始めるのが良いでしょう。
 片手にオヤツ・・・(愛犬が咥えている物より価値が高いと思われる物!これが大切です)・・・
 を持ち、オモチャを咥えている愛犬に近づきます。愛犬にオヤツを提示すれば、愛犬はオヤツ
 を食べるためにオモチャを口から離します。その瞬間を捕らえて『イイコ』の褒め言葉+
 オヤツ!すぐにオモチャを愛犬に返します。これも大切!すぐに返すことで「飼い主にオモ
 チャ(という限られた資源)を取られてしまうわけではない」ことを学習させます。
 “オヤツとオモチャの交換”に成功したら、その前に「チョウダイ!」とか「ハナセ!」等の
 合図を出します(合図は一つに決めてください)。その後、上段と同じ練習。
 最後は、「チョウダイ」という合図を出し、愛犬が咥えていたオモチャを自ら離すのを待ち
 ます。見事に口からオモチャを離したら『イイコ』と褒め言葉をかけ、オモチャを取り上げた
 後にオヤツをあげます。
 徐々に“愛犬にとって価値が高い物”を咥えた状態で同じ練習を行います。
『愛犬がご飯を食べている時、側に近づくと唸る・吠える・噛む等の攻撃的な行動を取る』
*食事中の愛犬に飼い主が近づく、もしくは、フードボールを片づけようとすると“唸る・
 吠える”というお話しを聞くことがあります。これは一般的に『フードアグレッシブ』と
 言われる、飼い主から見た愛犬のお困り行動の一つです。
 多くの生き物が“限られた資源を巡って争う”のは、生き残るための本能に刻み込まれた
 ものであり、愛犬が犬として見せるその行動には不自然さはありません。
 とは言え・・・犬同士で争うのならまだしも、飼い主との関係で争う必要性がナゼ発生してしまっ
 ているのか?先の〈咥えているものを出すトレーニング〉では、「飼い主と愛犬との間で
 オモチャを競合しない」ように注意しています。例えば、愛犬が大好きなオモチャで遊んで
 いる時・・・一方的にオモチャを愛犬から取り上げてしまったら、愛犬は何を学習するでしょう?
 「ボクの大好きなオモチャを、ママも大好きなんだ!次は取られないようにしなくっちゃ!」
 仮にそんな学習を積んでいたとしたら・・・大好きなオモチャを飼い主に取られないように行動
 することは不思議なことではありません。それをもっと大切な資源である“ご飯”に置換え
 たら・・・飼い主の意図しないところで、そんな【社会的学習】が進んでしまっていることも
 考えられます。
 更に悪いことに“唸ったり・吠えたり”した愛犬に「飼い主に唸るなんて、上下関係が出来て
 いない」とか言って、強く叱ったり、大きな音を出して驚かせたり・・・挙げ句の果てに体罰を
 加えたり・・・古いしつけ本や、間違ったネット情報等を参考にしてしまい、そんな対処をした
 飼い主の話も聞きます。
 愛犬からすれば、(望ましくない)【社会的学習】の結果「ママに大切なご飯を取り上げられ
 たくない」という意思表示で唸っただけなのに、大好きなママから大きな声・音で脅かされ、
 しまいには手でぶたれてしまった!・・・どうして???混乱の極みです。そんな愛犬は、
 “ご飯を取られたくない”という学習に加え、ママ(飼い主)の手や足、更にママの接近に
 警戒・恐怖を関連づけ、“防衛目的の攻撃行動(威嚇噛み・本気咬み)”に発展してしまう
 ことさえあります。
 『フードアグレッシブ』が、成犬になって出てしまった場合、多くの場面で“飼い主と愛犬
 との信頼関係が崩れてしまっている”ことが見受けられます。なので、その行動を修正する
 ためには“行動修正と平行して信頼関係の再構築”を図る必要があり、それなりの時間が
 必要になります(簡単に収まる場合もありますが・・・)。
 この項は【パピートレーニング】の実践編で、〈咥えているものを出す〉トレーニング方法を
 述べてきました。そのポイントは“愛犬に必要以上の執着心を持たせないこと”そのために
 “取り上げたオモチャはすぐに返す”・・・飼い主はオモチャを欲しがっているわけではない
 ことを愛犬に教えます。これを進化させれば“オヤツやご飯”にも応用できます。
 【パピートレーニング】の中に、このような要素を入れておけば、本能に刻まれている《執着》
 を元にしたお困り行動の予防になるわけです。
 ちなみに、『フードアグレッシブ』の予防方法は、とても簡単。
イ:ご飯を手であげる。
ロ:少量のご飯をフードボールに入れ、愛犬に食べさせる・・・そこに飼い主が手でご飯を追加
  していく。途中でフードボールを手にとって、ご飯を追加するのも効果的です。
ハ:コングにご飯を詰めて与える。ご飯を食べ終わったら、少量のオヤツを入れてオモチャと
  して再度与えれば、愛犬の喜びは倍増します。
 その他にも考えつくことはあると思います。要は、飼い主の接近・飼い主の手は《愛犬に
 とって喜びの合図》にしたいのです。パピーの時からこのようなトレーニングを入れることは
 もちろんですが、成犬にも使えるトレーニングです。是非お試しください。

 

*いかがでしたか?・・・愛犬は、飼い主の思わぬ所でも様々な学習を積んでしまします。

 パピー時代からこんな予防措置を講じておくと、成犬になってからがとても楽に

 なりますよ。

 次回は【パピートレーニング編】では最後になる『突然大きな音を出す怪獣』への

 馴化練習に関して触れていきます。

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